徴税吏員の逡巡

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選挙管理委員会の独立性

戸田市選挙管理委員会が、スーパークレイジー君議員の当選無効を求める異議申し出を受理したと発表しました。

スーパークレイジー君市議の「当選無効求める」…市選管が異議申し出を受理 : 地方選 : 選挙・世論調査 : 読売新聞オンライン

 

市町村議会議員の被選挙権については、公職選挙法第10条第5項に「市町村の議会の議員についてはその選挙権を有する者で年齢満25年以上のもの」と規定されています。

「選挙権を有する者」については、同法第9条第2項で「日本国民たる年齢満十八年以上の者で引き続き三箇月以上市町村の区域内に住所を有する者」とされていますので、市町村議会議員の被選挙権には住所要件があることが明らかです。

首長(同法第10条第1項第4号、第6号)や国会議員(同項第1号、第2号)については住所が要件とはされていませんので、やはり地方議会議員たる者、地域の代表として地域の問題を吸い上げ、地域の代表として行動することが求められている、ということなのでしょう(3ヶ月の居住で地域の問題を把握できるかどうかは別として)。

 

判例の蓄積もあるようなので、いずれ適切な裁決がなされると思われますが、気になるのは戸田市長のコメントです。

この度の本市選挙管理委員会事務局職員の、スーパークレイジー君議員に対する対応につきましては、不適切なものであり、遺憾に思っております。

当該職員につきましては、処分等も含めて厳正に対処してまいります。

なお、この度の市議会議員選挙の当選結果に対する異議申し出にかかる調査につきましては、選挙管理委員会とも連携し、事務執行体制に万全を期してまいります

選挙管理委員会事務局職員の対応についての市長コメント - 戸田市公式サイト

 

選挙管理委員会は独立した行政機関なので、その事務に従事する職員の行為の是非や対処の方針について、首長がコメントすることは適切なのか、疑問が残るところではあります。

まして、「異議申し出にかかる調査につきましては、選挙管理委員会とも連携し」という部分については、裁決の公平性に疑念を抱かれかねないのでは。

 

選挙管理委員会事務局については、その性質上、他の行政委員会事務局との兼務体制、職員も首長部局の総務系所属との併任としている自治体が多いのではないか思います。

職員の身分や事務執行において、首長部局と行政委員会との境界が曖昧になることもあるでしょうが、だけらこそ、注意しなければならない点なのではないかと考えます。